










書に縛られ、闇に従う。
これは盲目的な恋か、それとも支配の残り香か。
書道部部長・硯村雫(すずりむらしずく)の表の顔は、今日も完璧だった。
乱れのない筆運び。後輩への優しく的確な指導。
誰もが憧れる、揺るぎない優等生。
――だが、黒墨(くろずみ)の言葉ひとつで、その日常は容易く崩壊する。
知ってしまったのだ。あの圧倒的な墨の力を。
彼の書に触れたあの日から、雫の奥底には消えない熱がべっとりと張り付いている。
これは呪いか。それとも甘美な堕落か。
罪悪感という鎖に縛られながらも、嫉妬という蜜をすすり、彼への執着はどこまでも深く沈んでいく。
ポケットのスマホが震えた。
『体育倉庫へ』
もうすぐ次の授業が始まる。無視しなければならない。
なのに、気づけば足は薄暗い廊下を進んでいた。
軋む重い扉の先は、埃の匂いが充満する閉鎖空間。
積まれたマットの影に身を潜めると、自身の痛いほどの鼓動が耳を打つ。
扉一枚隔てた外の世界は、まばゆい光に満ちていた。
体育の授業中なのだろう、後輩・筆崎(ふでさき)エミの明るい歓声が響いてくる。
わずかに開いた倉庫の扉から、一筋の光が差し込む。
だが、その光は決して雫を照らさない。
私は被害者だったはずだ。
なのに、もうすぐ加害者へと堕ちる。
それでも彼の言葉が欲しい。この狂気を肯定する言い訳が欲しい。
差し込む一筋の光は、暗がりに潜む黒墨の冷たい横顔だけを、残酷なほど白く浮かび上がらせていた。
彼の計画は、いつだって完璧だ。
外で弾けるエミの笑い声が、ひときわ大きく響く。
扉一枚を隔てて――光は無邪気に躍り、闇はただ静かに従っていた。
- 配信開始日
- 2026/03/18 00:00
- 作者
- あすかいちご
- 作品形式
- コミック
- ページ数
- 61ページ
- シリーズ
- 媚薬墨汁
- 題材
- オリジナル
- ジャンル
- 辱め
- デモ・体験版あり
- 制服
- 体操着・ブルマ
- 中出し
- 後輩
- 先輩
- 言葉責め
- 男性向け
- 成人向け
- 洗脳
- ご奉仕
- 新作
-
- ファイル容量
- 351.49MB
- 利用期限
- 無期限